快適な住まい

畳の乾燥機サービスは必要?メリットや注意点について

2021年11月18日

綺麗な和室の写真

畳の張替の際に、乾燥室に入れて高温で加熱する『畳乾燥機』を導入している畳屋さんがいらっしゃいます。

和室のダニ被害にお困りで、利用したいとお考えの方も多いのではないでしょうか。

畳乾燥機はダニの駆除に高い効果を発揮します。

しかし、一時的にダニを駆除しても部屋の環境が変わらなければ再びダニが繁殖してしまいます。

ダニは湿気やカビが多いところが大好きなんだよ。ダニ予防には、湿度を抑えてカビの出ない普段の環境作りが重要だよ。

畳乾燥機のメリットや注意点、ダニやカビの発生を防ぐ部屋の環境づくりについてご紹介いたします。

畳乾燥機のメリット

畳屋さんときれいな畳のイラスト

畳の芯までしっかり乾燥

畳乾燥機は、畳を乾燥室に入れ熱風で強制的に乾燥させます。
表面だけでなく畳の内部もしっかり乾燥できますので、湿気を吸ってカビ臭くなっていた畳の臭いも改善します。

ダニがほぼ死滅する

畳乾燥機は、天日干しとは違い高温で加熱しますので、畳に住みついていたダニはほぼ死滅します。ダニの被害にあっていた方にはおすすめです。

畳乾燥機サービス利用の注意点

効果は一時的

乾燥とダニの駆除に高い効果を発揮する畳乾燥機ですが、その効果は一時的なものです。

わらの畳床は、空気中の湿気を吸収・放出しています。
そのため、湿度の高い環境・風通しの悪い部屋ではすぐに湿ってしまい湿気を放出することができずカビが生えやすくなります。

また、ダニは家じゅうどこにでもいます。時間の経過とともに住みついてしまいますし湿度の高い環境やカビを好みますので、環境が変わらなければ増えてしまいます。

畳乾燥機は『ダニの駆除』には優れた効果を発揮しますが、『ダニの予防』という意味ではあまり効果は期待できません。

定期的な利用が難しい

畳はサイズが大きく、わらの畳床は重量もあります。
一般の方が持ち運びするのは困難です。家具などの移動もあるため布団のクリーニングのように手軽にできるものではありません。

畳の運搬、乾燥、敷き込みを畳屋さんに依頼することになるわけですが、費用もそれなりに掛かりますので頻繁に利用するのは経済的にも厳しいところです。

畳が縮む

畳乾燥機は高温で強制的に乾燥させるため、畳に縮みが生じます。

畳の張り替えと同時に行う場合は畳屋さんが縮みを修正しますが、張り替えをしない場合は修正ができません。畳が縮むとすき間ができてしまい、ほこりがたまりやすくなりますし、床下から虫が上がってくる原因にもなります。

そのため、畳替えと同時でなければ利用が難しいです。

また、畳が化学素材のもの(わらを使っていない、断熱材や木質繊維のボードのもの)は乾燥機が利用できない場合があります。畳屋さんが使用している機器により異なりますので、張替えの際に畳屋さんにお問い合わせください。

ダニや湿気対策には、部屋の環境を変えることが重要

風通しの良い綺麗な和室の写真

畳乾燥機は優れた効果を発揮しますが、一時的に乾燥・ダニの駆除をしても部屋の環境が今までと変わらなければすぐに元の状態に戻ってしまいます。

継続的にダニ・カビを予防するためには、そのための対策や普段の部屋の使い方が重要です。

畳の湿気・カビ・ダニ対策

畳床を化学素材のものに新調する

化学素材の畳
化学素材の畳
わらの畳の画像
わらの畳

昔ながらのわらの畳床は踏み心地が柔らかく、空気の吸収・放出性に優れています。
しかし、湿度の高い環境には不向きです。カビやダニが発生しやすく腐食の恐れもあります。

『ダイケン畳』などの化学素材の畳床(ポリスチレンフォームという断熱材・木質繊維を固めたボードを使用したもの)は、湿気の影響を受けにくく、ダニ・カビが発生しにくいためオススメです。踏み心地は少し硬めになります。

天然素材を使用した防虫・防カビシートを使用する

防虫シートの写真

一時的にダニを全滅させても、時間の経過とともにまたダニは住みついてしまいます。
継続的なダニ予防には防虫紙の使用が必須です。

殺虫成分に不安を感じる方には、『ホウ酸塩』を使用した防虫シートがおすすめです。
人体や哺乳類には害はありませんが、ダニや昆虫類には高い効果を発揮します。

ホウ酸塩はカビや菌の抑制にも効果があります。

畳の張替・交換をご検討中の方は畳屋さんにご相談ください。

畳替えの予定はない方、自分で敷きこんでみたい方は下記の記事をご参照ください。
ホウ酸塩の防虫シートの詳細や、使い方、利用のための畳の剥がし方などもご説明しています。

優れた防カビ防虫効果!『ホウ酸塩』を使用した畳用防虫シート


畳表面のカビ予防

畳にカビが生えると、カビを栄養とするダニが繁殖しやすくなります。
カビの生えにくい環境を作ることでダニの発生も抑制できます。

  • 風通し・換気と除湿
  • こまめな掃除
  • カビが出やすい場合は防カビ剤を使用

など、日常のお手入れでカビを防ぎます。

晴れた日は風通し、雨の日は窓を閉めて除湿

い草は空気中の水分を吸収・放出しています。 晴れている日は窓を開けて風を通しましょう。

雨の日は窓を閉めて除湿します。雨の日に窓を開けていると畳に悪いだけでなく、ふすま紙や障子が湿気を吸って伸びてしまい、しわになってしまいます。

エアコンでも除湿はできますが、一定の温度の範囲内でしか除湿ができません。除湿器を使うと効果的です。

こまめな掃除

畳の上にほこりがたまると、カビの胞子が留まりやすくなります。

特に畳を張り替えた直後の新しい畳表はカビが発生しやすいです。
普段あまり使用していない和室などはほこりがたまりやすいので、こまめに掃除機をかけましょう。

防カビ剤の利用

カビが生えやすい環境の場合は、防カビ剤の利用が効果的です。
一定期間カビの発生を抑えることができます。

薬剤に不安がある方、天然素材のものがお好みの方は、『青森ヒバ油』がおすすめです。
ヒバに含まれる天然成分で、消臭・抗菌に効果を
発揮します。

床下の湿気対策

畳や押し入れにカビが生えやすい、部屋がカビ臭い家は床下の湿気の影響を受けている事が多いです。

  • 床下(土間)がコンクリートではなく、土がむき出しになっている
  • 周囲が山林や密集した住宅地などで風通しが悪い
  • 近くに河川や沼がある

という場合は床下に湿気がたまりやすく、畳のみでなく床板の腐食やシロアリ被害が発生しやすいです。

このような場合は、床下換気扇の設置や土間の防湿工事を検討しましょう。

おわりに

まとめです。

畳乾燥機は、畳の乾燥、ダニの駆除に優れた効果を発揮します
しかし、効果は一時的なものでしかありません。

ダニによる健康被害の防止には、継続的な対策が必要です。

  • 化学素材の畳床へ新調
  • 防虫・防カビシートを使用する
  • 風通し・換気と除湿
  • こまめな掃除
  • 防カビ剤を使用

など、湿度の高い環境やカビの生えやすい状態を改善することで、ダニの発生も減らすことができます。

畳替えや畳乾燥サービスは、大掛かりで費用も掛かります。まずは日常で簡単にできることから始めてみましょう。
ダニ被害にお困りの方のご参考になれば幸いです (^^)

  • この記事を書いた人

真(まこと)

資格•通信講座マニア
行政書士
健康住宅アドバイザー
建設業
など、いろいろやっている人。
様々な経験を活かし皆様のお役に立つ情報を発信します

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