アマチュア無線の始め方。資格取得から開局・初交信までの流れ

無線

「アマチュア無線を始めてみたいけれど、何から始めればいいの?」

私は実際に始めるまでは、資格を取って無線機を買えば、すぐに電波を出せるものだと思っていました。

ところが、アマチュア無線を始めるにはいくつかの手順があります。

簡単に流れをまとめると、

アマチュア無線技士の資格を取る

無線機を用意する

無線従事者免許の申請
無線局の開局申請をする

無線局が免許され、コールサイン(無線局の名称)が付与される

まずは他の局の交信をじっくり聞く

いよいよ自分も交信してみる

という順番になります。

この記事では、これからアマチュア無線を始めたい人向けに、資格取得から開局、そして最初の交信までの大まかな流れを紹介します。

アマチュア無線には2つの免許が必要

アマチュア無線を始めるとき、最初に少し分かりにくいのが「免許が2つある」ということです。

一つ目は、無線従事者免許です。これは簡単にいえば、無線設備を操作する人のための免許です「アマチュア無線技士」という国家資格を取得して従事者免許交付の手続きをします。

そして、もう一つが、無線局免許です。こちらは、実際に無線設備を使ってアマチュア無線局を開設するための免許です。

ぶん太くん
ぶん太くん

無線従事者免許=無線機を扱う人の免許
無線局免許=無線局の開局の免許

アマチュア無線技士の資格を持っているだけでは、自分の無線機から自由に電波を出すことはできません。資格を取得し、さらに自分のアマチュア無線局を開局して、初めて自分の局として運用できるようになります。

まずはアマチュア無線技士の資格を取る

最初のステップは、アマチュア無線技士の資格取得です。

アマチュア無線技士には、

  • 第一級アマチュア無線技士
  • 第二級アマチュア無線技士
  • 第三級アマチュア無線技士
  • 第四級アマチュア無線技士

の4種類があります。

これから初めて資格を取る場合は、第四級や第三級から始めるのが一般的です。

ぶん太くん
ぶん太くん

四級と三級の違いは、操作できる送信出力(無線機のパワー)とモールス通信ができるかどうかです。

四級:

  • 出力は最大10Wまたは20Wまで
  • モールス符号(CW)を使った通信はできない。

三級:

  • 出力が最大50Wまで
  • モールス符号(CW)を使った通信ができる。
まこと
まこと

私の場合は、いずれモールスをやりたいと思っているので三級を取りました。

資格を取得する方法には、大きく分けて、
国家試験を受験する方法と、養成課程(講習)を受講して修了試験に合格する方法があります。

現在、第三級と第四級の国家試験はCBT方式で年間を通して受験することができます。

ぶん太くん
ぶん太くん

CBT方式とは、試験会場のパソコンを使って受験する方式です。日時や会場を選んで予約でき、画面に表示された問題をマウスなどで回答します。

従来の「決められた試験日に大きな会場へ行く筆記試験」と違い、CBTでは自分の都合に合わせて、空いている日時・会場を予約しやすいのが大きなメリットです。

まこと
まこと

養成課程(講習会)は、講習を受けて修了試験に合格する方法です。比較的気軽に受講できますが、決められた日程に合わせる必要があり、受講料もかかります。

一方、国家試験は自分で勉強して受験する方法です。
私は、自分のペースで勉強できることもあり、国家試験を受験しました。

私が国家試験を受験したときは、テキストと過去問題集の2冊を使って勉強しました。

まずはテキストをざっくり読んで全体をつかみ、その後は過去問題を繰り返し解く、という進め方です。

実際に受験してみると、過去に出題された問題とよく似た問題が多く(まったく同じ問題もある)、過去問を繰り返して覚えることが合格への近道だと感じました

合格したら、使いたい無線機を選ぶ・購入する

資格試験に合格、または養成課程を修了したら、次に実際に使う無線機を考えます。

ぶん太くん
ぶん太くん

無線局の開局申請をするときに、使う無線機の『技適番号』というものを入力しなければなりません。そのため、まずは使う無線機を検討しましょう

アマチュア無線機にもさまざまな種類があります。

  • 手に持って使えるハンディ機
  • 持ち運びが容易なポータブル機
  • 車に備え付けるモービル機
  • 自宅などで本格的に運用する固定機

などがあります。

「近くの同じ趣味の人と交信してみたい」
「車でも無線を楽しみたい」
「旅行やアウトドアに持っていきたい」
「山や高台から移動運用してみたい」
「いつか遠くの地域や海外とも交信してみたい」

など、自分がどんな楽しみ方をしたいかによって、選ぶ無線機も変わります。

まこと
まこと

私は最初の一台として低価格で気軽に始められるハンディ機を選びました。

ハンディ機は、1万円台で購入できるものもありますので、気軽に始めたい、趣味として続けられるか試したいという方にオススメです。
送受信できる周波数(チャンネルのようなもの)は比較的近距離の通信の、144MHz帯、340MHz帯を使用するものが一般的です。

ぶん太くん
ぶん太くん

最初から幅広い周波数で沢山の方と交信したい方、
ある程度予算が出せる方は、ic-705というポータブル機がオススメ!

IC-705は、1台でいろいろな周波数のアマチュア無線を楽しめる人気の無線機です。

コンパクトで持ち運びもしやすく、自宅だけでなく、山や公園などで無線を楽しみたい人にも向いています。
「せっかく無線を始めるなら、長く使える1台が欲しい」という人に。

無線従事者免許と無線局免許を同時申請する

以前は、

無線従事者免許を申請

免許証が交付される

その後、無線局の開局申請

という順番で進めるのが一般的でした。

しかし現在は、国家試験に合格した人や養成課程を修了した人について、無線従事者免許とアマチュア局の無線局免許を同時に申請できる制度があります。

国家試験の受験番号や、養成課程の修了証明書の番号などを使って、無線従事者免許の申請と無線局の開局申請を並行して進めることができます。

無線局が免許され、コールサインを確認。いよいよ自分の無線局に

開局申請の審査が終わり、無線局が免許されると、自分の無線局に**コールサイン(呼出符号)**が指定されます。

コールサインは、無線局を識別するための名前のようなものです。

日本だけでなく、世界中のアマチュア無線局がそれぞれのコールサインを使って交信しています。

資格を取って、
無線従事者免許を取得して、
無線機を選んで、
開局申請をして、

そしてついに自分のコールサインが決まる。

ここまで来ると、

「自分の無線局を持ったんだ」

という実感が湧いてきます。

なお、現在は無線局免許状がデジタル化されており、免許内容は「免許記録」としてオンラインで確認できる仕組みになっています。

無線局が無事に免許されれば、いよいよ自分でも電波を出せます。

「それでは早速送信してみよう!」……と言いたいところですが、初めての人には、その前にぜひやってほしいことがあります。

すぐに交信せず、まずは「ワッチ」してみよう

アマチュア無線では、他の人同士の交信を聞くことを「ワッチ」と呼ぶことがあります。

実際の交信となると、

「最初に何と言えばいいんだろう?」
「どちらのコールサインを先に言うの?」
「CQを出している局はどうやって呼べばいい?」
「何を話せばいい?」
「どうやって交信を終わらせるの?」

といった疑問が出てきます。

そんなときに一番分かりやすいのが、実際に他の人たちが交信している様子を聞いてみることです。

しばらく聞いていると、

「CQはこんな感じで出すのか」
「呼ぶ側はこうやってコールサインを伝えるんだな」
「名前や運用場所はこんなふうに紹介するのか」
「相手にマイクを返すときはこんな言い方をするのか」
「最後はこうやって交信を終えるのか」

と、少しずつ実際の流れが分かってきます。

アマチュア無線には法令上の決まりだけでなく、長く使われてきた交信の手順、マナーなどもあります。

資格を取得したからといって、実際の交信方法まですぐに身につくわけではありません。

だからこそ、まずは聞いて交信の手順に慣れましょう

初めての交信。CQを出している局を呼んでみよう

交信の流れが分かってきたら、いよいよ自分も交信に挑戦してみます。
まずは、他の局が出しているCQを聞き、その局に応答してみましょう。

まこと
まこと

CQとは、電波を聞いている不特定の局に向けて、「どなたか交信しませんか?」と呼びかける合図です。

相手のコールサインを確認し、
自分のコールサインを伝え、
相手から応答が返ってくる。

初めて自分の電波が届き、相手の声が返ってきたときは、スマートフォンで誰かと話すのとはまた違った面白さがあります。

ぶん太くん
ぶん太くん

初めての交信で、「何を話したらいいのかわからない」という方は、山や高台から移動運用している局を呼んでみるのがおすすめです。

山や高台では電波が遠くまで届きやすいため、多くの局から呼ばれることがあります。そのため、一局ごとの交信は比較的短く、内容もシンプルです。

シグナルレポートや運用地、名前などを交換するだけでも十分に交信を楽しめます。まずはこうした短いやり取りから慣れていくと安心です。

おわりに

まとめ

アマチュア無線技士の資格を取る

無線機を用意する

無線従事者免許の申請
無線局の開局申請をする

無線局が免許され、コールサイン(無線局の名称)が付与される

まずは他の局の交信をじっくり聞く

いよいよ自分も交信してみる

こうして並べると、「意外と手間がかかるな」と感じるかもしれません。

確かに、思い立ったその日に始められる趣味ではありません。ですが、資格を取り、無線機を選び、コールサインをもらい、初めて電波を出す。そんな一つ一つの過程も、アマチュア無線の楽しさだと思います。

このブログではこれから、資格取得、無線機選び、初めての交信、QSLカード、アンテナ、移動運用、CW・モールス通信などについて、私自身が初心者として実際に経験したことを一つずつ紹介していきます。

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