ChatGPTの回答が使えないときの方法 プロンプトエンジニアリング

AI

AIを使ってみて困ったことはありませんか?

『ChatGPT』やGoogleの『Gemini』などを始めてみたものの、

「思ったような回答が出ない」

「使い方がよくわからない」

など、どうすればいいのか迷うこともあるかもしれません。

そんなあなたのために、この記事ではAIへの指示の出し方「プロンプトエンジニアリング」について、わかりやすく、身近な例を用いて解説します。

プロンプトエンジニアリングとは難しそうな言葉ですが、要は「AIにどう指示を出すか」の工夫のことを指します。

本来、プロンプトエンジニアリングはとても奥が深いものですが、この記事ではカンタンに実践できる範囲でご紹介します

一緒に学んでいきましょう!

指示の文章(プロンプト)で結果が大きく変わる

ChatGPTのようなAIを使用する際、プロンプト(あなたがAIに問いかける指示の文章)は、取得する回答の内容や形式を大きく左右します。そのため、あなたが欲しい情報を適切に得るためには、プロンプトの作成方法を理解することが重要です。

まこと
まこと

海外には、プロンプトエンジニアといって、指示の文章を作成する専門家がいます。

それくらい奥が深くて重要です。

プロンプトの基本

してほしいことを明確に

プロンプトは具体的で明確でなければなりません。何を達成したいのか、どのような情報を必要としているのかを具体的に書きましょう。

まず、メインの指示・命令は文章の最初に書きましょう。
「〇〇を書いて」、「〇〇の表を作成して」、「以下の文章を要約して」などですね。

まず、指示を書いてから具体的な詳細を記入しましょう。

真

指示の文章は、#などの記号ではっきりと区切ると良いとされています。

#####指示#####

必要な情報、背景情報・文脈などをすべて入力する。

AIに聞くときは、指示にすべての詳細を入れることが大切です。
AIは質問からすべての情報を推測することはできません。

たとえば、「簡単な料理のレシピを教えて」と聞くと、料理の選択肢が多すぎてしまいます。
しかし、「初心者向けで、鶏肉と野菜を使った簡単な料理のレシピを教えて」と具体的な情報を提供すると、より具体的な回答を得ることができます。

回答の形式などを指定する

あなたがどのような形式の回答を期待しているかを明確にしましょう。

たとえば、あなたがリスト、表、ビジネス文書や、レポート、その他特定の形式の文章を期待している場合、その形式を指定すると良いでしょう。

まこと
まこと

文章を作成する場合でも、「ビジネス用」なのか、「友達へのメールの返信」なのかを指定すると、ぜんぜん違う印象の文章を作成してくれます。

ステップバイステップの指示を与える

大きなタスクを小さなステップに分けて指示することで、AIが順序立てて情報を提供することができます。

  • :
    1. 相続手続きの概要を説明してください。
    2. 遺言の確認方法を説明してください。
    3. 必要な書類のリストを提供してください。

ネガティブプロンプト(〜はしないで)を使用する

含めないべき情報や形式についても指示を出すことで、不要な情報を排除できます。

  • : 「技術的な専門用語や法律用語は避け、一般の読者が理解しやすい言葉で説明してください。」
    これにより、読者にとって理解しやすい文章が生成されます。

うまくいかなかった場合の対処法

真

色々試して、うまくいった方法をご紹介します。

文章をシンプルにしてみる。箇条書きにしてみる

AIに求めることが多くなると、指示文が長くなりすぎてしまったり、主旨がぼんやりしてしまうことがあります。

指示が冗長で一貫性がないと、AIの返答も期待したものとは違う結果になりがちです。

そういった時は、具体的な指示を箇条書きにすると、AIの回答も望んだ通りのものになることが多いです。

例として、英語学習のサポートを求める時の指示文の一例を以下に紹介しますので、参考にしてみてください。

指示: 英語講師として、私の英語学習の指導。

指導の方法: 英語作文の練習。日本語の文章を出題。私の回答への訂正・指導、解説・例文の表示。

チャットの流れ: 
1.あなたが日本語の文章を出題する。内容はビジネスシーンを想定。
2.私が日本語文を英語に翻訳する。
3.あなたが私の日本語文に対して指導、正しい英文を表示。
4.私が質問をしたら解説、指導をしてください。
5.私が "次" と送信したら次の日本語を出題してください。

英文にしてみる

チャット型AIは、英文を元に学習、訓練されています。

そのため、英語に比べて日本語の理解度が若干低いです。これは、特に専門的な話題や複雑な要求については、英語でのプロンプトの方がより精度の高い結果が出ることが多いです。

ですので、回答がイマイチの場合は、一旦質問を英語に翻訳してから入力すると良い回答が得られることがあります。

Google翻訳やDeepL翻訳でしたら無料で使えます。

Google翻訳
DeepL翻訳ツール

回答の例を示してから、指示を出す。

AIの回答が、期待していた文章の雰囲気や、形式などが違う場合は、例を示して指示を出すとそのように回答してくれます。

たとえば、

以下の例文に基づいて、象について1〜2文で説明してください。

例1: "ライオンは大きく強力な肉食獣で、サバンナの生態系で主要な役割を果たしています。彼らは社会的な動物で、プライドと呼ばれるグループを形成します。"

例2: "ペンギンは南半球に生息する鳥類で、特に南極に多く見られます。彼らは飛ぶことができませんが、水中での泳ぎは非常に優れています。"

AIに演じる役を与える

AIに、〇〇になってください、と演じる役を与えるとそのとおりに振る舞います。回答も専門的になったり文章の雰囲気も変わります。

たとえば、

  • あなたは、経営コンサルタントとして、以下の質問に答えてください。
  • あなたは、セールスライター、コピーライターとして、以下の商品の広告文章を作成してください。
  • 英語学習のサポートをしてください。あなたは、アメリカ人の男性として、私とチャットをしてください

チャットを新しくやり直す

AIは、チャット内のやり取りや、文脈をある程度考慮して回答しています。(チャットが長い場合は忘れてしまいますが)

そのため、修正の指示をしても、前の会話の条件を引き継いでいてうまく行かない場合があります。

そのような場合や、会話のテーマを変更する場合は、新規のチャットに切り替えたほうが良いです。

おわりに

AIへの指示の出し方である「プロンプトエンジニアリング」についてカンタンにご紹介してみました。

プロンプトエンジニアリングは奥が深いものですが、具体的な指示の方法や形式を理解することで、AIから望んだ回答を得ることができます。

ぜひ試してみてください!

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