AIの技術は日々進化しており、各社の競争が激しくなっています。
ChatGPTの最新の機能として、検索・Web閲覧機能(ブラウジング)とプラグインが追加されました。
これらの機能により、ChatGPTは最新の情報をインターネットから取得したり、様々な利用目的に合わせた追加機能を使えるようになっています。

Google のBardや Bing AI と比べ 最新の情報を取得できないことが ChatGPT GP の弱点とされていました。
検索機能が追加されたことで、信頼性の高い回答を得られるようになりました!
検索・Web閲覧機能(ブラウジング)追加
ChatGPTの弱点を克服
ChatGPTは、とても便利なサービスですが以下のような弱点も指摘されていました。
- Web 検索機能がない。
- 2021年までの情報をもとに学習されているので最新の情報を考慮できない。
- 事実と違う内容を創作したり真実のように回答する。
しかし、検索、web閲覧(ブラウジング)の機能が追加されたことで これらの弱点を克服できます。
Microsoftの検索エンジン『Bing』を導入
ChatGPT Plusサービスの機能としてMicrosoftの検索エンジン『Bing』が導入されました。
これにより、ChatGPTはBingを通じて最新の情報を取得できるようになり、それまで2021年9月20日までのデータのみで訓練されていたChatGPTの能力を大幅に強化することが可能となりました。
検索・Web閲覧機能とプラグインの利用は有料版のみ
無料のアカウントでは利用できません。
検索機能とプラグイン機能は、ChatGPT Plusのサブスクリプション(月額20ドル)が必要です。
有料版に切り替えるかは、普段の利用頻度を考えてご検討ください。
業務や趣味でよく利用する予定の方にとっては、確実に便利になりますのでオススメです。
検索機能の有効化

- まずChatGPTの設定にアクセスします。設定はChatGPTのウェブサイトで、画面の左下にある自分の名前の横の三つの点をクリックすることで見つけることができます。
- 「設定」をクリックした後、左側の「Beta Features」をクリックして、ベータ機能のパネルにアクセスします。
ここでWebブラウジングとプラグインを有効にすることができます。 - 設定を有効にした後、新しいチャットを開始します。「New Chat」ボタンをクリックします。
書き込む前に、GPT-4を選択し、ドロップダウンメニューから「Browsing」または「Plugins」モードを選択します。
検索・Web閲覧機能を使ってみた

質問に対し、複数のページを自動で閲覧。参照ページ、出典元も確認できる。
指示に対して 検索キーワードを自分で選定し ページを探してくれます 。
指示の回答を得るために複数のページを自動で参照し、まとめて回答を作成します。
また、ChatGPT の回答のみではなく、しっかり 出典元も表示してくれますので 自分で確認することができます。

一通り使用した感想として、かなり信頼性の高い回答をしてくれます。
ですが、念の為、自分で内容を確認しましょう。
試験版なので時間がかかる。ページを読めないことも。
WEB 検索 閲覧機能は 試験版として公開されています。そのため 途中で止まってしまって検索が中断してしまったり、 Web サイトを閲覧できないなどの不具合が生じることがあります。
また、結果が出るまでに時間がかかります。
プラグイン機能の有効化
プラグインは、表、グラフの作成、ショッピングの検索など、特定の用途にChatGPTを利用できる機能です。
プラグインを使用するには、プラグインモードで必要なプラグインを追加する必要があります。以下の手順です。
- 「GPT-4」を選択した後、「No plugins enabled」の右側にあるドロップダウンアローをクリックし、「Plugin store」を選択します。
- プラグインを選択し、「Install」をクリックしてChatGPTアカウントにインストールします。ここからプラグインをアンインストールすることも可能です。プラグインストアを閉じると、ページの上部にある「GPT-4」オプションの下に、アクティブなプラグインを表す小さなアイコンが表示されます。

現在のところ、プラグインはエラーが多い(個人の感想 R5.5.23現在)
早速プラグインを複数インストールして試していますが、エラーで止まってしまうことが多く、あまり使い物になりません。
これには、使っている環境やアカウントなどにより個人差があるとは思います。
いずれにしても、まだ試験版ですので改善を気長に待ちたいと思います。

使ってみて良かった、便利なプラグインをご紹介
プラグイン機能は、今の所、うまく作動しないことが多くあまり使えていませんが、実際に使って良かったものをご紹介します。
また後日、他のプラグインを試して、追加でご紹介します。
食べログ Tabelog

Tabelogプラグインは、日本のレストラン検索と予約を支援するためのツールです。このプラグインは、特定のキーワード、予約日時、予約人数に基づいてレストランを検索する機能を提供します。
具体的には、以下のような情報を提供します:
- レストランの名前
- レストランの評価
- レストランの住所
- レストランの営業時間
- レストランの予約可能な日時
- レストランの詳細ページへのリンク

エリア、時間帯、お店のジャンル、人数を考慮して調べてくれます。
お店探しがカンタンになりますね
AskYourPDF
AskYourPDFは、ユーザーが提供するPDFドキュメントを読み込んで、その内容を検索可能な形式に変換するツールです。これにより、ユーザーが特定の情報を探すための質問をすると、AskYourPDFはその質問に最も適した答えをPDFから見つけ出します。
具体的には、次の2つの主要な機能を提供します:
- PDFのダウンロードと保存:ユーザーが提供するURLからPDFをダウンロードし、その内容をベクトルデータベースに保存します。これにより、そのPDFの内容が検索可能になります。
- ドキュメントの検索:ユーザーが特定の情報を探すための質問をすると、AskYourPDFは保存されたPDFからその質問に最も適した答えを見つけ出します。この検索結果には、答えが見つかったPDFのページ番号も含まれます。

読むのが面倒なPDF資料を要約したり、内容を検索してくれるよ!
おわりに
ChatGPTは便利なサービスでありながら、Web検索機能の欠如や2021年までの情報に基づく学習という制約が存在していました。
しかし、MicrosoftのBing検索エンジンの導入により、これらの問題が大部分解消され、最新の情報にアクセス可能となりました。
ただし、試験版の段階であるため、検索に時間がかかること、一部ページが読み込めないこと、また検索が中断する可能性もあります。
しかし、AIの技術はとても早いスピードで進化していますのですぐに改良されることでしょう。
ChatGPTの新しい機能により更に便利で使いやすくなりました。