「フランクリンプランナー」という名前は知っているけれど、どうやって使えばいいのか分からない…そんな風に思っていませんか?
SNSや書店で見かけて気になっているけれど、「なんだか難しそう」「続かなそう」と感じている人も多いはず。
この記事では、フランクリンプランナー初心者さんに向けて、その魅力や基本的な使い方、おすすめアイテムまでやさしく解説します。
フランクリンプランナーとは?他の手帳との違い

フランクリンプランナーは、単なるスケジュール帳ではありません。 「人生の目的・価値観」から逆算して、日々の行動に落とし込むための“自己管理ツール”です。
スティーブン・R・コヴィーの名著『7つの習慣』の考え方をベースに設計されており、「本当に大切なことに集中する」ためのフレームワークが満載。
普通の手帳との違いは主に以下の点です:
長期目標から日々の行動までを一貫して管理できる
フランクリンプランナーでは、「価値観」や「人生の目標」からスタートして、それを年間・月間・週間・1日の行動にまで落とし込める設計になっています。単なる予定管理だけではなく、長期的なゴールに向けた戦略的な自己管理が可能になります。
価値観やミッションを書く欄がある
他の手帳にはなかなか見られないのが、「ミッション・ステートメント」や「価値観リスト」を書き込む専用ページの存在です。これにより、自分が人生で何を大切にしているのかを明文化し、それを軸にした日々の行動がとれるようになります。
毎日の計画とレビューを習慣化できる構成
1日1ページのデイリーページには、予定だけでなく「今日の優先事項」「目標」「ToDo」「振り返り」などの欄が用意されています。朝にしっかりプランを立てて、夜に振り返る──このサイクルを回すことで、着実に目標達成へ近づくことができます。
初心者におすすめの使い方ステップ【3ステップ解説】

ステップ1:価値観・ミッションを明確にする
まずは「自分は何のために生きているのか」「何を大切にしたいのか」といった“人生の土台”を明確にすることから始めましょう。
専用のフォームを使って、価値観リストや人生のミッション・ステートメントを書き出すことで、自分にとって本当に重要な目標が見えてきます。
ステップ2:年間・月間・週間・1日計画をつなげる
次に、価値観をもとにした目標を「年間 → 月間 → 週間 → 毎日」の流れで具体化します。
たとえば:
- 年間目標:英語のTOEICで800点を取る
- 月間目標:英単語を1000語習得/模試を月2回解く
- 週間計画:
- 月〜金:リスニング+文法問題
- 火・木・土:読解問題(長文読解の練習)
- 日曜日:模試または復習日として過去の学習内容を見直し
- 1日の計画(例):
- 朝7時:リスニング(30分)
- 昼休み:文法問題集を解く(30分)
- 夜:単語帳アプリで復習+読解問題(60分)
このように、1日1時間の学習時間を効率よく分割し、リスニング・文法・読解・単語といった複数のスキルをバランスよく取り入れることで、より効果的な学習計画になります。
フランクリンプランナーに記録することで、自分の進捗が“見える化”され、モチベーションの維持にもつながります。
ステップ3:毎日の「プラン&レビュー」を習慣化する
毎朝「今日やるべきこと」と「その目的(意図)」を記入し、夜に1日の振り返りを行うことで、日々の行動が目的とつながっていきます。
タスク管理では、優先順位を明確にするために「A(最優先)」「B(重要だが急ぎではない)」「C(できればやる)」のランク付けを行います。また、タスクの進捗状況を記号で管理し、「✔(完了)」「→(先送り)」「✖(削除)」「・(進行中)」といったマークを活用することで、計画の進捗を一目で把握できる仕組みになっています。
この小さな習慣が、長期的には大きな変化を生む原動力になります。
最初に揃えるべきフランクリンプランナーのアイテム

初心者がまず揃えるべき基本アイテムはこちら:
バインダー
- バインダー:
フランクリンプランナーには3種類のサイズがあります。- ポケットサイズ:とにかく軽くてコンパクト。記入量が少ない人に。
- コンパクトサイズ:携帯性と記入スペースのバランスが良く、特に人気があります。
- クラシックサイズ:A5より少し大きめで、たくさん書きたい人向け。
私はより自由に書き込みたかったので、クラシックサイズを選びました。
- リフィル:
リフィルには以下の3タイプがあります。- 1週間2ページタイプ:見開きで1週間分を俯瞰できる。スケジュール重視の方に。
- 1日1ページタイプ:1日の予定・タスク・メモなどをしっかり書きたい方におすすめ。
- 1日2ページタイプ:書き込む内容が多い方、日記や思考の整理にも使いたい方に最適。
私は以前1週間2ページを使っていましたが、1日の欄が小さすぎて書ききれず、1日2ページに買い替える予定です。
- フォームセット:
『7つの習慣』に基づいた自己分析・目標設計用のテンプレート集です。
ミッション・ステートメントや価値観、人生の役割ごとの目標を設定でき、長期的な方向性が明確になります。
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フランクリンプランナーを挫折しないためのコツ5つ

完璧を求めすぎない
空白があってもOK!書ける日だけ書けば大丈夫。 フランクリンプランナーには目標設定、タスクの記載など様々なワークがあるが、最初から張り切ってしまうと続かなくなってしまうことも。完璧を求めず気楽に始めるのがコツです。 また、ノート術や手帳術は様々な方式やルールがあるものの、それをすべて守ろうとすると大変です。気軽に始めて、少しずつ自分に合った習慣にしていきましょう。
毎日書けなくても気にしない
最初は毎日頑張っていても、徐々に書くのをやめてしまうこともあるかもしれません。書くのを忘れてしまっても、また書き始めれば大丈夫です。週2〜3回でもいいので、長期的な目標に向けて少しずつ継続していきましょう。
書く時間を固定する
「朝10分+夜5分」のルーティン化。 書く時間をあらかじめ決めておくことで、「今日はまだ書いてないな」と気づきやすくなり、習慣化しやすくなります。たとえば、朝のコーヒーを飲みながら5〜10分、夜は寝る前のスマホタイムを手帳タイムに変えるなど、生活の一部に取り込むことがポイントです。 朝はその日の目的ややるべきことを明確にする時間、夜は振り返りと達成感を味わう時間として、自分に合ったサイクルを作っていきましょう。
最初は真似から入る
InstagramやYouTubeで他人の使い方を参考に。 初心者のうちは、どう書けばいいのか迷うことも多いです。
そんなときは、SNSや動画で紹介されている実際の使い方を見て、良いと思った部分をそのまま真似してみるのが効果的です。
手帳を上手に管理している方の投稿は見ているだけでも楽しく、モチベーションも上がります。
フランクリンプランナーのユーザーさんだけでなく、様々な手帳術を実践している人を参考にしましょう。実用例やアイデアがたくさん見つかりますよ。
「なぜ使うのか」を忘れない
フランクリンプランナーはあくまでも“手段”です。書くこと自体が目的になってしまうと、本来目指していた目標や価値観とのズレが生じてしまいます。
なぜこの手帳を使おうと思ったのか、自分が達成したいことは何なのか──そういった根本的な動機を、定期的に見返すことが大切です。
たとえば、月初や季節の変わり目に「この手帳を通じて叶えたいこと」を再確認する時間を持つと、気持ちもリフレッシュされて習慣を継続しやすくなります。
実際に使って感じたメリット・デメリット

私が実際にフランクリンプランナーを使って感じたことを、正直にお伝えします。
メリット
- 自分の考えを整理できる:頭の中のモヤモヤを書き出すことで、行動の優先順位が明確になりました。
- 「なんとなくの行動」が減る:毎朝プランを立てることで、目的を持った1日を過ごせるように。
- 自信がつく:タスクを完了させてチェックマークをつけるたびに「やれた!」という達成感があり、自己肯定感が少しずつ上がりました。
デメリット
- 最初は書き方に戸惑う:情報量が多く、慣れるまで時間がかかりました。
- 他のシステム手帳と互換性がない:バインダーの穴の位置やリフィルサイズが独自仕様なので、他ブランドの手帳リフィルが使えません。
- コストがやや高い:リフィルやフォームセットを毎年購入すると、普通の手帳より費用はかかります。
まとめ:フランクリンプランナーは「思考を整理し、理想の人生を設計するための道具」
自分の価値観を見つめ直し、それに沿った行動を積み重ねていく── そんな理想的な自己管理を可能にしてくれるのが、フランクリンプランナーです。
「なんとなく毎日が過ぎている気がする」 「もっと自分らしく生きたい」
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