和室のリフォームのお客様で、ダニに刺されて困っているというご相談をいただく事があります。
その際に『ホウ酸塩』の防虫シートを使用する事をおすすめしています。とても効果がありますのでご紹介いたします。
本来は畳屋さんが、畳の中に入れたり床板に敷きこんで使用するものですが、押し入れや家具の下に敷いたり、だれでも手軽に使用できます。
ホウ酸塩の防虫防カビシートは、
- 人体、哺乳類には無害
- ダニ類や昆虫類を食毒によって駆除
- 防カビ、殺菌作用の効果あり
という、とても優れた効果があります。
ホウ酸塩防虫防カビシート
ホウ酸塩を使用した防虫防カビシートをお試しください。
本来は畳替えの際に畳の下の床に敷き込む、防虫・防カビに効果のあるシートです。
しかし、人体に害のない天然成分を使用していますので誰でも手軽に利用できます。
素材は紙ですので、簡単にカットできます。
家具の下や押し入れのスノコの下などに敷いても効果があります。
ホウ酸塩をしみこませてあり、それが拡散し浸透する事でダニや昆虫類を駆除することができます。
薬剤を使用していない、安心のシート
今までの畳用の防虫シートは殺虫剤を染み込ませたものでした。
小さいお子様やペットの身体に悪いのではないかと心配されるお客様もいらっしゃいました。
また、薬剤の効果は一時的な物で、長期的に有効なものではありません。
ホウ酸塩の畳用シートは、薬剤ではありませんので人体、ペットなどの哺乳類には無害ですので安心です。しかも、ホウ酸塩そのものの効果は半永久と言われていますので、長期間効果が持続します。
ホウ酸塩の優れた力
ホウ酸塩って何?
ざっくりいうと読んでそのまま、理科の実験などで使用していたホウ酸の塩です。
人体への害は、食塩と同程度。体内に入っても腎臓機能で排出されます。人体や哺乳類には無害ですので、安心してご利用することができます。
ダニや昆虫類は腎臓を持たないので、体内に入ると処理できずに死に至ります。
ホウ酸塩は、木材を腐食させる菌などを抑制するために、建築材料に塗布する目的で使われて始めたものですので、カビや菌などを抑える効果もあります。
- 哺乳類に優しく、ダニや昆虫類を食毒によって駆除
- ホウ酸塩は防虫効果が半永久的に持続
- 無味無臭で、シックハウス症候群を引き起こす物質は含まれていません
- 防カビ、殺菌作用があります
お客様のご感想
畳の張り替えの工事をされたお客様から、ダニに刺されなくなったとお声をいただいています。
カビの抑制の効果もあったそうで、梅雨期の湿気の多い時期でも畳にカビが出なかったと効果を実感していただいています。
私も、効果を実感した事例があります。
庭先にアリがたくさん出たので敷石をあげてみたら、アリが巣を作り大量に発生していました。ホウ酸シートを置いて敷石を戻し数日経って確認したところ、アリがすべていなくなっていました。
和室に小さいアリが出て困っていたお客様も、ホウ酸塩のシートを使用したら全く出なくなったとのことです。
かなり高い効果が期待できます。
購入方法
楽天やAmazonなどで通販で購入することができます。
畳店でも取り扱っています。畳用の防虫シートは他にも種類がありますが、『ホウ酸塩』を使用しているものが効果が高く長持ちします。
防虫シートの使い方
押し入れのスノコの下に敷く
押し入れは風通しが悪く、湿気がたまりやすい、また洋服や布団などの隠れ家がたくさんありますので、ダニにとって住みやすい環境です。
また押し入れはカビが出やすいです。ダニはカビを食料にしますので、スノコを使用し風通しを良くしましょう。
スノコの下に防虫シートを敷くとダニ予防・カビの抑制に効果があります。
家具やじゅうたんの下に
家具の下はほこりがたまりやすく、ダニの隠れ家になりやすいです。
じゅうたんなどの敷物を敷くと、通気が悪く湿気やカビがたまりやすく、ダニにとって住みやすい環境になります。
防虫シートを入れておくことで、ダニやカビを防ぐことができます。
畳の下の床板に敷く
畳の下の床に敷き込んで使用します。ホウ酸塩が拡散・浸透しますので、畳全体に効果があります。
畳を上げるのが難しいようでしたら、畳屋さんにご相談ください。畳の中に入れて使うシートもありますので、表替えなどの際に頼んでみてください。
押し入れに敷き込んで使用するのも、防虫・防カビに効果があります。
畳の剥がし方
畳は床に敷きこんであるだけで、釘や接着剤などで固定されていませんので、持ち上げればはがすことができます。
マイナスドライバーで持ち上げる
真ん中の畳の縁部分にマイナスドライバーを差します
てこの要領で
マイナスドライバーを畳の継ぎ目に差し込んで、てこの要領で持ち上げます。藁で作られている畳は重量がありますので、大きめのドライバーが良いでしょう。
ドライバーを差し込む場所は、ゴザ部分ではなく縁部分にします。
最初に真ん中の畳を一つ上げれば、他の畳は手をかけて外せますので上げやすいです。
畳の部屋が多い場合は、手鉤の使用がおすすめ
畳の部屋が数多くあり、畳をはがすのが大変な場合は、畳用の手鉤の使用をおすすめします。
畳屋さんが愛用している道具です。
畳の端のヘリの脇のゴザに刺して持ち上げると簡単に畳を上げることができます。
草と草の間を狙って刺せば傷になりにくいです。
深く刺さないと外れてしまい、畳の表面を破ってしまいますので注意しましょう。
畳が入っていた場所に注意
畳はすべて同じサイズではなく、部屋の大きさに合わせてそれぞれ違う大きさ、形になっています。
ですので、後で元々入っていた場所や並び方、向きが分からなくなってしまうと入らなくなってしまうことがありますので注意しましょう。
畳の裏に、入っている場所の方角など書いてありますので確認しながらはがしましょう。
おわりに
ホウ酸塩は本来、木材の腐食を防ぐために使用されていました。防虫にも効果があることがわかり、様々な用途に使用されています。
ダニに刺されて痒くて困っている方は試してみてはいかがでしょうか。
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