6畳のお部屋を半畳の琉球畳12枚で納めた和室です。交互に違う色で、床全面が市松柄になってきれいですね(^○^)
ですが...
実はこの畳、全部同じ色なんです。
色の濃さがまったく違うように見えますが、畳表の構造と畳の敷き方を利用して違う色に見せているのです。
今回は半畳琉球畳の特徴である、市松敷きについてご紹介いたします。
市松敷きの特長
市松敷きは、
- 畳を交互に違う向きに敷く
- 光の反射の違いで、色が違うように見える
というものです。
畳表の表面 について
畳表は綿や麻の糸を経糸(たていと)、い草を緯糸(よこいと)として織られています。
織り方によって畳表表面の目の大きさなども変わります。画像の畳表は「目積織り」という、縁無し畳に良く使われるものです。
畳表の織り方も様々な方法があります。織り方一つでも雰囲気が大きく変わります。
表面の目の向きで光の反射で色が違って見えます。
これはお客様に差し上げるために作ったミニ縁無し畳です。同じ物の向きを変えて撮影しました。
表面の目の凹凸で光の反射が変わるため、向きが変わると違う色のように見えます
同じものでもかなり色味が変わることがわかっていただけると思います。
縁付きの畳でも向きが違うものは違う色に見えます。
8畳の場合、2枚だけ違う向きになりますので光の当たり方により色が違って見えます。
写真奥の畳が光に反射して白っぽく見えますが同じ畳表です。
まれにお客様から色が違うとご指摘を頂くことがありますが、外して同じ向きに並べてお見せするとご納得して頂けます。
縁無し畳は視覚効果を利用して交互に敷きます。
半畳の縁無し畳は、畳表の視覚効果を利用して互い違いに敷くことで市松柄を表現しています。
近頃ではリビングに畳スペースを設置する方が増えているため、洋間の雰囲気にもよく合う縁無し畳がよく選ばれています(^-^)
昔ながらの在来工法の住宅が少なくなっているのも縁無し畳が選ばれる要因になっており、ライフスタイルにあわせて選択肢が増えています。
最近、縁無し畳によく使われるのが和紙や樹脂の畳表です。
豊富なカラーバリエーションがありますので、2色使って市松柄にする方もいらっしゃいます。
おわりに
今回は縁無し畳の敷き方についてご紹介させていただきました。
多くのお客様が2色違う色を使っていると思っていらっしゃいますので、ご参考になさってください。
市松敷きの畳は、和モダンな雰囲気で様々なインテリアに調和します。
お客様のご趣味に合わせたくつろぎのスペースを作ることができます。
お客様の様々なご要望に合わせて、畳も進化しています。
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