
日本の伝統の敷物の畳。
生活のスタイルは様々ですが、日本人にとって畳の部屋はとても落ち着く場所だと思います。
畳はただの床材ではなく、日本の風土に合った様々な機能があります。
そんな畳のパワーを7つご紹介いたします。
畳の優れた力
①芳香性

新しい天然のい草の香りには、人の心を癒してくれる森林浴効果があります。
天然のアロマテラピーですね。
い草の香りには様々な成分が含まれています。
- フィトンチッド(樹木に含まれるもの)
- バニリン(バニラビーンズに含まれるもの)
- ジヒドロアクチニジオリド(紅茶に含まれるもの)
②湿度調整

畳は、湿度の高い日は湿気を吸い込み、乾燥している日は取り込んだ湿気を吐き出しています。
天然の除湿器・加湿器です。
高温多湿な夏、低温低湿な冬を過ごす日本の暮らしにぴったりな床材です。
③保温・断熱性

藁の畳は厚みがあり内部に空気を多く含んでいますので、優れた断熱効果があります。
藁のもので無くても木質繊維のボードやポリスチレンフォームで作られているので、高い断熱効果があります。
畳の部屋は夏はさらりと快適に、冬はほんのり温かく過ごせます。
④弾力性

畳には適度な弾力性があり、転んでもケガをしにくく足や膝への負担が少ないです。
小さなお子様の遊び場所にピッタリです。
⑤空気の浄化

畳は呼吸をしています。
空気中の湿度調整だけで無く、二酸化窒素やシックハウス症候群の原因となる化学物質を吸着してくれます。
天然の空気清浄機です。
⑥吸音性

床に使用している材料が固いものだと、音を吸収しにくく、衝撃音も大きくなりますが、畳は柔らかい素材ですので衝撃音が吸収されます。
床材に畳を使用することで、部屋の音だけでなく、下に響く音も軽減されます。
⑦抗菌効果

い草には、水虫の原因となる白癬菌や足の臭いの原因となる微生物、大腸菌o157などに対して抗菌効果があります。
おわりに
畳は他の床材と違い、快適で健康な暮らしに役立つ様々な効果があります。
近頃新築で和室を作る方が少なくなっていますが、古くから日本人に愛された畳の魅力を知っていただくご参考になれば幸いです。